甲状腺と不妊症の関係

甲状腺とは

そもそも甲状腺とは、甲状腺ホルモンを分泌している10~20g程度の臓器で、ちょうど喉仏の下にあり蝶々のような形をしています。
甲状腺ホルモンは身体の代謝を調整したり、様々な臓器がバランスよく働くように調整する役割があります。何らかの原因で甲状腺ホルモンの分泌が過剰になると体重が減る、脈が早くなる、多汗、眼球突出などの症状が現れます。また逆に分泌不足では体重が増える、寒がり、便秘、疲れやすいなどの症状が現れます。

甲状腺ホルモンにはサイロキシン(T4)とトリヨードサイロニン(T3)の2種類があります。
甲状腺の病気の種類は甲状腺ホルモンの分泌異常と、甲状腺腫瘍に分類されます。
クリニックの検査で聞いた事がある方もいらっしゃるかと思いますが、甲状腺ホルモンは脳の下垂体の前葉という部位から分泌されるTSHというホルモンが甲状腺に働きかける事で分泌されます。
甲状腺機能低下症ではTSHの値が高くなるので血液検査でTSHの値を調べます。
チラージン(T4製剤)という薬を服用されている方が当院にもよくいらっしゃいますが、これは甲状腺ホルモンそのものを補う薬です。

甲状腺機能と不妊、不育症

甲状腺ホルモンは卵胞の成長に必要なホルモンです。低下症では卵胞が成長せず排卵が起きにくくなり、月経周期が長くなったり無排卵月経や無月経が生じやすくなります。また亢進症の場合排卵までの期間が短くなりやすくなる可能性があります。
甲状腺機能に異常があると明らかな不妊の原因とはなりませんが、受精率、着床率の低下や着床しても流産や早産がわずかに増加する傾向にあります(不育症)

ほしやま鍼灸院では甲状腺機能異常による不妊に対して、症状や体質に合った治療を行い、着床率向上や妊娠継続の為の治療を行なっております。

甲状腺

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