不妊治療の保険適用について

遂に今月から病院での不妊治療の保険適用が始まりました。
いままでは、病院で説明を受ければ希望すればいきなり体外受精が行えましたが、保険治療ではタイミング法からのスタートになるようです。
また先進医療と認定されているものは保険診療と自費診療が併用できるなど、少しややこしいので簡単にまとめてみました。是非参考にしてみて下さい。

不妊治療の保険適用の範囲や条件は?

保険適応の対象】
治療期間の初日における妻の年齢が43歳未満である法律婚または事実婚の方で、医師の判断により妊娠の見込みが極めて少ないと診断された方が対象となります。


【対象となる適用回数】
この回数とは胚移植の回数です。採卵の回数には制限がありません。
治療開始時点の妻の年齢が
・40歳未満の場合:子ども1人につき最大6回
・40歳以上43歳未満の場合:子ども1人につき最大3回
これは今までの助成金の条件と同じようです。

【保険適用になった治療】
・人工授精(AIH)
・採卵、採精を含む体外受精(IVF)・顕微授精(ICSI)
・胚移植
・胚の凍結保存
・AMH検査 ※卵巣刺激法を行うにあたって等、医師の判断による場合に限り
・アシストハッチング
・精巣内精子採取(TESE)  など

高額医療制度により、自己負担額は世帯年収にもよりますが約35,000円~約260,000円程度になるようです。

自費のままの病院も

不妊治療が保険適用になる事で、経済的な負担が軽減されるメリットは大きいですが、デメリットもあります。
保険適用されるという事は提供される医療は標準化されるという事です。
これは自由診療のように患者個々の状態によってオーダーメイドの治療を行えるのではなく、薬剤の量や回数または必要な検査の回数などが制限されてしまうというものです。

日本の健康保険の制度では、保険診療と自費診療を併用する「混合診療」は禁止されております。したがってクリニックの中には、最先端の治療を提供する為、これからも自費で行っていくというクリニックもあるようです。

不妊治療と鍼灸治療との併用について

生殖補助医療(体外受精、顕微授精など)を行う際、並行して鍼灸治療を受けて頂く事によって着床、妊娠率が1.5~1.8倍ほど向上する事がすでに研究レベルで分かっております。鍼灸治療は病院での保険治療を行っていても自費で治療を受けて頂けます。
是非不妊鍼灸治療を検討してみて下さい。
ご相談などお気軽にお問合せ下さいね。

鍼灸治療スペース

不妊治療での温灸
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