つわり・妊娠悪阻について

つわりは一般的に妊娠5週頃から始まり胎盤が出来上がる12~16週頃に自然に落ち着きます。
しかし、たくさんの方の治療をさせて頂いた経験からこれは本当に人それぞれで、4週頃から始まる方もいらっしゃれば妊娠後期に再び発症される方もおられます。(後期つわり)
大体ピークは8、9週頃にやってきますが、何かを食べると気持ち悪くなる方、何かを食べていないと気落ち悪くなる方等、状況は様々です。つわりが重症化し、水分や栄養の代謝障害が出てくると妊娠悪阻(0.5%程)といい、つわりと区別されます。こうなると病院での治療が必要になります。尿中ケトン体が陽性で妊娠悪阻と診断されます。

つわりの原因は妊娠すると胎盤の絨毛の一部から作られるhcgというホルモンが影響していてこれが吐き気等を誘発すると言われています。
hcgとは、ヒト絨毛性ゴナドトロピンというホルモンの事ですが、これが尿中、血中に増えると妊娠検査薬で陽性になります。 
また不妊治療をされている方は排卵前にhcg注射を打つことがあるので聞き馴染みがあるかもしれませんね。
hcgはLHと構造が似ている為、排卵を誘発し、排卵後の黄体から黄体ホルモン(プロゲステロン)をしっかり出すことを目的としています。

ほかには血糖値の急激な変動や精神的なものプロゲステロンにより腸内にガスが溜まりやすい事などがつわりの原因の1つとされています。

つわりはいつ終わるか分からないですし辛いですよね。

たまにつわりが全く無い事を心配させる方がおられますがつわりが全く無かったり症状が重い事は、赤ちゃんの状態とは無関係です。4,5人に1人はつわりがない事が統計で出ております。
反復流産をされていてつわりが酷いと胞状奇胎の可能性もありますが心配し過ぎもよくありません。

予防は難しいですが、軽いつわりですと散歩などの軽い運動をしたり水分とカロリーの確保をする事が大切です。

ほしやま鍼灸院ではつわりの治療もさせて頂いております。
我慢して耐えるのではなく、是非ご相談下さいませ。

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