子宮内フローラ(細菌叢)という言葉はご存知ですか?
以前は子宮内は無菌と考えられていましたが、最近では子宮内には細菌叢(フローラ)が存在
する事が分かってきました。
そしてこの細菌叢のバランスが着床や妊娠継続に影響すると昨今考えられています。
特に妊娠に関係していると言われるのがラクトバチルス属という乳酸菌の1種である善玉菌です。
乳酸菌というのは文字通り乳酸を作る菌の総称の事なのですが、ラクトバチルス属だけで140種類もあるといわれております。
このラクトバチルス菌が少ない方は体外受精でも妊娠率が低いという研究データがあります。
子宮内フローラを診るEMMAやALICE検査をするクリニックも増えてきましたね。
子宮内細菌叢は腸内細菌叢と類似していることも分かっているのですが、
この細菌叢は産まれてくるときにお母さんの産道からもらう事でベースが出来上がります。
そして大人になり食生活などによって細菌のバランスが変化していくのです。
それではどうすればこの子宮内のラクトバチルスを増やす事ができるのかというと
実は良く分かっていないのです。
ラクトフェリンを摂取すれば子宮内ラクトバチルスが増えたというデータもありますが
まだ研究、論文レベルまで到達したというわけではありません。
原理的には乳酸菌や乳酸菌の餌となるオリゴ糖を数か月摂取し続けると腸内の細菌叢は変化するのですが
最近は手っ取り早く膣剤サプリとして販売している会社もありますね。
そんな私は最近腸活の為にぬか漬けを作って毎日食べています。
腸内環境はアレルギーなどの免疫や美肌作りにも影響するので、できるだけ塩分控えめで継続して
いきたいと思います。